高速化の判断の基準となる具体的な性能指標値については、ターゲットの実行環境によって異なりますので、
事前に下記の各項目に対応する観点において、ベンチマーク測定を行っておく必要があります。
実行速度の最適化
実行速度の最適化は、次のような観点で行います。
- 頂点数、ポリゴン数を減らす
- 描画面積を小さくする (特に複雑なマテリアルほど)
- 複雑なマテリアルやシャドウをなるべく使用しない (特に描画面積が大きな場合ほど)
- ライト数を減らす
- オブジェクト数を減らす
- シェーディングなしで表示したい場合には、ライトを使用せず、自己照明を100%とする
- 単色で良いものはテクスチャは使用しない
- あるタイミングにおいて、画面上で表示されないオブジェクトは、 3ds Maxにおいてオブジェクトの可視性をOFFにして、不要な処理を省く
(もしくはプログラムからも制御可能)
- テクスチャのフィルタリングは、遅い環境ではなるべく使用しない
テクスチャの最適化
テクスチャの最適化は、使用メモリの最適化、および変換負荷・ビルド処理負荷・初期化時間の軽減につながります。 次の観点で最適化を行います。
- テクスチャの総面積を極力削減する
面積削減のため、一枚の大きなテクスチャに、複数の独立した素材を詰め込むようなテクニックを使用することが多い
ただし、テクスチャが大きすぎると逆に処理のオーバーヘッドを引き起こす可能性があるため、
適切なテクスチャサイズについては事前のベンチマークによる確認が必要 |